特別企画 1 講演 2
立位CTの開発と応用~健康長寿の時代に向けて~
山田 祥岳(慶応義塾大学 医学部 放射線科学教室)
[抄録]
立位や座位で全身を3次元像で撮影できる画像診断機器はこれまでなかった.慶應義塾では,国内メーカーと共同で320列全身撮影用立位CTを開発し,当院に世界第1号機を導入した.器質的疾患は臥位でも評価できるが,身体機能の中には立位でないと評価困難なものがある.立位における身体機能評価は,超高齢化で健康長寿が求められる時代において重要性が高い.また,立位CTは完全非接触自動化が可能で,ウイズコロナの時代においては威力を発揮する.重力下での正常解剖や各種病態の解明を進めていきたい.