特別企画 1 講演 4

挑戦するPET:世界初のヘルメット型PETは座位ブームを起こすか?

山谷 泰賀(量子科学技術研究開発機構)

[抄録]
ヘルメット型.これが,理想的な頭部専用PET装置は何か?という問いへの私の答えである.定量性を高め,検査時間を短くし,被ばく量をさらに抑えるためには,放射線検出感度を十分に高めることが不可欠である.頭部にフィットするような半球状の検出器配置は,最も少ない検出器数で最も感度を高めることができる形状であろう.7年間の研究開発を経て,世界初となるヘルメット型PETがいよいよ実用化されようとしている.PETとしては珍しい座位型である点も特徴である.患者にとっては検査への抵抗感が少なく,施設にとっては省スペースのメリットもあるだろう.本講演では,座位PETが秘める可能性についても議論したい.

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